小学生対象作文指導
週刊こども図書室
読書と作文をもっと子どもたちのそばに
学力の基礎である国語力を身につけるには、子どもの成長に応じた指導が必要で、幼児期では「読み聞かせ」やさまざまな経験、小学生後半では「話す・聞く」に加えた「読む・ 書くの繰り返し練習」が重要とされています。しかし、多くの小学生は低学年のころから「国語は苦手」で、高学年になると人前での発表や作文が嫌いになる傾向があります。また、社会構造の変化でこどもとゆっくり向き合う時間をさけない保護者の増加や、国語指導が得意な教師はわずか35%など、子どもたちへの指導に明確なものを示せない大人たちがいます。※さらにネット社会では浅く断片的な情報ばかりが社会にあふれ、子どもたちへの的確な読書・作文指導の重要性はますます高まっています。
私たち「週刊こども図書室」は、「深く読めているから良い作文が書ける」という考えに立ち、名作を読み、感想文を書き、その場で添削という他に類のない質の高い国語指導を行っています。小1から小6を対象とし、学年別の週一回の平常授業が年40回、季節講習が12回、6年間で300回を超える豊富な教材にちなんで 「週刊こども図書室」と名づけ、読書と作文を子どもたちの身近なものにする活動をしています。 ※参考/文化庁文化審議会資料・国立国語研究所調査
おめでとうございます!
読売新聞社主催「第69回全国小・中学校作文コンクール」において、会員Kさんの作文が小学校低学年の部において表彰されました。
同コンクールは、川端康成・坪田譲治といった著名な作家を審査員に1951年に始まった歴史あるもので、毎回3万点を超える応募のある日本最大の作文コンクールです。
「彼女は本が大好きで、とにかく集中してじっくりと読みます。なので1度読んだだけで内容は理解しています。自由作文の時は、最近おきたことなどを沢山私と話しながら書いています。弟さんの面倒もよくみる素敵なお姉さんです」 担当指導員談
これから先も成長が楽しみなお嬢さんです。
美しいものを美しいと感じる心。善悪を判断できる力。ものごとを理性的にとらえる頭脳。幼い時に磨かれた感性や知性は一生の支えとなります。その一助となるべく、私たちはこどもたちに読ませたい作品を選び、読書指導と作文指導に取り組んでいます。
学年別課題図書
名作、伝記、科学など様々な分野のお話や物語を毎週の課題として取り上げ、バランスの良い読書指導をしています。ここにあげた作品は代表的なものであり、各学年とも年間50以上の作品に取り組みます。
1~3年生
◆1年前期
でんでんむし 新見南吉
くまとたびびと イソップ
モーツァルト 伝記
マッチうりのしょうじょ アンデルセン
ライトきょうだい 伝記
◆1年後期
野口英世ものがたりん 伝記
あいつのおしろ 今江祥智
このこネコのこ まどみちお
一休 伝記
ヘレンケラー 伝記
◆2年前期
つるとかも 島崎藤村
ソーセージのくしのスープ アンデルセン
算数の時間です 寺村輝男
きつねのしゃしん あまんきみこ
コロンブス 伝記
◆2年後期
パンのかけらと小さな悪魔 リトアニア民話
シートン 伝記
レオナルド・ダヴィンチ 伝記
かぐやひめ 円地文子
雪舟 伝記
◆3年前期
ふしぎなバイオリン 小川未明
小学生ときつね 武者小路実篤
ひと朝だけの朝顔 井上 靖
むじな 小泉八雲
星のぎんか グリム童話
◆3年後期
ガラスの中のお月さま 久保 喬
クリの実 椋 鳩十
地球の中はどうなってるの? 科学
宮古島の鬼 沖縄の昔話
ガリレオ・ガリレイ 伝記
4~6年生
◆4年前期
ライオンと子犬 山本有三
きつね物語 椋 鳩十
クリスマスキャロル ディッケンズ
朝焼けの富士 大石 真
悲しみの母子星 ギリシャ神話
◆4年後期
ツェねずみ 宮沢賢治
アレクサンダー・グムアム・ベル 伝記
古典落語 転失気 三遊亭園窓
とびこみ トルストイ
百人一首 持統天皇・紀貫之他
◆5年前期
月夜のでんしんばしら 宮沢賢治
最後の一葉 オー・ヘンリー
青い鳥 メーテル・リンク
海が消える 佐藤さとる
チャールズ・ダーウィン 伝記
◆5年後期
野の馬 今江祥智
雨ニモマケズ 宮沢賢治
すてきなたまご ファーブル
なぜふくろうは人間といわれるのか フランス昔話
高名の木登り 吉田兼好
◆6年前期
最後の授業 アルフォンス・ドーテ
ヘラクレスの怪物退治 ギリシャ神話
レイチェル・カーソン 伝記
宮本武蔵の子 童門冬二
夢十夜 夏目漱石
◆6年後期
どろんこ祭り 今江祥智
最上川 斎藤茂吉
赤いろうそくと人魚 小川未明
アイザック・ニュートン 伝記
平家物語・那須与一 口承文学